長居公園-2

長居公園の前は、競馬場だった。大阪市のなんとか方針で、競馬場を廃止して公園にした。私が5才になっていなかった頃の事だから記憶が曖昧なのだが、父が写真に凝っていて馬の写真を撮りに、幼い私を幾度となく連れて行った。その時の馬の写真は、後から見て覚えているが、草が覆い茂っていたのと、木々が沢山あって、「りんなんじさん」と言うお寺の名前が、妙に気に入っていたが、馬を見た記憶が無い。体が小さ過ぎて見えなかったからかも知れない。
中学生の時、理科の授業でカエルの解剖があって、カエルを取りに長居公園へ行った。まだ公園と言う体裁が整っていなかた事以外、前後の事を何一つ覚えていない。中学の時は、バスでなく地下鉄で行ったように思う。広島の彼女と高校が違ったが、私の高校が沿線にあったし、お嫁に行くまで、度々公園を二人で散策したが、当時木々がしょぼかった。それから10年ほど経った時、瓜破霊園に行くバスの中から、木々がこんもり茂っているのを長居公園だと知り驚いた。その後長居に住んでいる人に出会った時、その話をすると、木の根着くのにすごく時間がかかったと聞き、一人で納得した。