長居公園が今や立派になっているので、足を運ぼうと、亡くなった母を誘ったり、友達にもそれとなく声をかけるのだが、今さら長居でもなかろうと色良い返事が無い。あびこ筋を車で長居公園を通り過ぎる事は、度々あった。広島に行った彼女と里帰りの時あったり、年に一度ほどの電話連絡をしていた。で、電話を掛けるとご主人が出て、彼女が癌で長くないと告げられた。46才子供が手を離れ自由に動けるこれからと言う時に、顔を見に行かないと一生後悔すると思い、同級生のK君が、広島に行った時彼女と会ったりしているのを知っていたので、彼に声をかけ二人で新幹線で広島まで見舞いに行った。その1年半後、K君のお葬式に長居公園の中の臨南寺会館に足を運ぶことになった。彼は、47才、48才の誕生日の少し前だった。それから20年後母が、長居公園のあびこ筋の反対側の26号線の長居公園に向かった病院で息を引き取った。長居公園に縁が無くは無いが、広島にお嫁に行った彼女と、ああでもない、こうでもないと、しょぼい木々の間の変に人工的に作ってある小道は、今や立派な公園の道になっているのだろう。