花のブローチを作る場合、羊の革で作る事がほとんどだ。しなやかな特性を持っているので、このような花弁の内側をナイフで切り抜き、切り抜いた後丸みをつけるこのような形は他の革では無理だ。名前をレースの花としたが、レースって何?と今になって思った。そばに電子辞書があるので、どういう説明があるのかと興味をもって引いてみた。まず和英辞書でレースと打つと、レースの縁取り、レースのカーテン、レース編み等々、次に英和辞典でraseは彫る、raceはは競争、laseはレザー光線、lace【絹などの細糸を透かし模様に編むだ】レースとあった。イメージで見るとあながち見当外れなネーミングでもないと自分勝手に納得した。手に負担がかかるのでもう作らない。革は、まずカットしてから色付けをする必要があるので、何色にするか悩む。でもこの花は、モノトーンと、メタルチックな色が合う花のブローチで、その悩みだけはない。着ている服地が透けるので付けるとオシャレな、気に入っている一品である。