バッグ

不用な物、いや未使用な物を形にしていこうとのコンセプトで、取りかかった。黒の模様にしているのは、豚の生皮である。本体は、牛皮のジャケットを潰した物で、変色が酷く着られないとの事で、貰ったものだ。変色が酷いのでアクリル絵の具のブロンズを塗り、黒の丸、四角、三角を配置して、ハトメリングで袋状の物を作ってみた。手作りの物を世界に一つしかないと言う表現があるが、これは、最初にデザインしてではなく、有る物を継ぎはぎして行った。一時豚の生皮を使っていたが、扱いにくいので今は触る事は、まず無い。扱いにくいので、触っている時に半端になった物を、丸や四角、三角にして染色し、穴を開けて、いずれ何かに使えると言う前提で作り置きした物で使うなら今しかないと手がけた。

丸、四角、三角に穴を開けてあるとは言え、生皮を牛皮に縫いつけるのは、大変だった。作って行く最中に、こんな手間をかけ使い物になるか、不安しか無かった。出来上がりは、まずまず次第点はクリアーしたかな。裏のポケットにも生皮を飾りつけ、作り置きを全部使えたのは、気分が良かった。でも2度と作る事は無い。