ドクトル ジバゴを昔映画館で観たことがある。若い頃に感じた事と、この年齢になってから感じる事は、ずいぶん違う。映像や音楽の美しさ、二人の女性への愛情にしか興味が行かなかった。ロシア革命、第二次世界対戦、ロシアの雪将軍の事は、若い頃にも知っていたが、今はそちらの方に目が行く。汽車の中のシーンなど、ぞっとする。米朝間の話や、今一番ホットなインドとパキスタン を連想してしまう。ジバゴは、養父母の関係、妹にも当たる妻への愛情は、確たるものとしてあっただろうし、ラーラへの愛情にも理解できる。真っ白な雪景色が、如何に残酷なものかと思って、その美しさに酔え無い自分がいる。最近他にも昔見た映画を見ることがある。ブーべの恋人という映画など、全く理解してないかったと思う。ジョージ・チャキリスとクラウディア・カルディナーレの恋愛映画としてしか見ていなかった。時代背景など全然思いもよらないとかった。太陽は一人ぼっちのアラン・ドロンの 映画など、今なってあの頃のことなんだと気づく。