アザラシのあっちゃん

アザラシのあっちゃん

最近動物シリーズに手を付けている。「あっちゃん」は一番新しい子で最初の型紙はバランスが悪かった。革細工の一番の難点はカットした後で染色しないとカット面に染料が入らない事だ。色のバランスもあるのでサンプルを作るにも成形の前に染める。この子の場合は幸い胴体を最初のカットした革から縮める事ができた。色を実物に近いのにしようかと思ったが暗くなるのでベージュにした。あざらしの話題が何年か前多摩川の「たまちゃん」とかテレビの画面を賑わしていた。動物園でそんなに可愛いと思わなかったが漂流しているアザラシは愛くるしかった。「あっちゃん」も可愛いと言ってもらって次第点かな。
全身は羊革(ヤンピ)で、目は純白牛と黒のアメ豚、ネクタイは割吟を使っている。縦3.5cm横6.5cm、厚み、ひれが1.5cmストラップ等に利用できるように頭に金輪を付けた。ヤンピは、素上げのタンニン鞣しの羊革で、水の浸透が良く鮮明に染まり,繊細で滑らかな吟面で柔らかく小物を作るのにてきしている。